不動産・保険・建築・士業…各業界の視点で読む、相続のリアルとビジネスの可能性
相続実務コラム

【富裕層営業のための極意】高単価案件はこうやって獲得しなさい


■質問者
すぎむら先生は
普段、相続相談の事業をやられていますが
相続税対策したい人は富裕層の人が多いと思います。
こういう人たちと仕事をする上での営業の極意や話し方などのコツはありますか?

■すぎむら先生
あまり気にしたことはないですが多い少ないに関わらず
皆さん、自分がどれだけ資産を持っているかに気づいていないことがあるので
それをまずは今こうだよというのを教えてあげることやそれに気づいてあげる。

話をしながら本人が気づいていないことに気づいてあげて
それを教えてあげるというのをいつも気にしながらやっています。

■質問者
例えば気づいていない場合とはどういうケースがありますか?

■すぎむら先生
例えば自分が住んでいる家がどれぐらいの価格に今なっているか。
何十年前に買ったものやもともと相続で引き継いだものだったりします。
そうすると自分の家の土地建物の価格はあまり計算したことがないはずです。

良い立地に住んでいたら1億とか2億とかすぐいってしまいます。
そういったものが実は現金化したらこれだけになるというのは
実はあまり計算したことはなかったりします。

あとは共有名義になっていたりします。
その資産が本当に自分はどれぐらいの価値の財産を持っているのかを
実は普段はあまり気にしないので分からない知らないということです。

私のお客さんの中でも本当に預金が1000万ぐらいしかないけど
子どもたちが揉めないように遺言書だけ作っておきたいと相談に来られた人がいて
その人契約した後に財産を調査していってみたらなんと1億円以上持っていました。

なぜかというと全部保険に変わっていたのです。
証券がいっぱいあったのでそれを整理していくとこんなにあるという話になって
だいたい保険や不動産は持っていたら気にしないのでしょうね。

普段は例えば保険なら契約して保証されているので満足してしまっている人もいます。
それがどれぐらいの資産価値があるのかはあまり気にしない。

学資保険も子供のために入っているから自分の財産と思っていない。
もうあげてしまった気になっている。

でも、保険は払った人の財産です。
保険料は預金とほぼ一緒です。

そういったものが足し算していくといっぱい出てきます。

特に保険と不動産と有価証券
あと定期預金も意外と自分がいくら預けているか分からなくなっている。
預けっぱなしになっているとかよくあります。
資産絡みのことが多いですね。

■質問者
ヒアリングや棚下ろしをしてあげると
富裕層がさらに資産持っていると気づくこともあって
そこから受注につながることもあるのですね。

■すぎむら先生
そうですね。
結局そうやって知らないことを気づかせてあげたり
知らない問題に気づいてあげてそれを教えてあげると評価してもらえます。

そういう評価をされる会話を心がけると
より契約につながったり本業につながっていきます。

【コラム著者のご紹介】

岡山生まれ。26歳で生損保の保険代理店「デザインライフ」を設立し、その後相続に関することで悩み苦しむ人を救うべく2015年から相続コンサルタント事業開始。 現在は、年間約500件の相続相談に対応し、遺言・信託などの法律文書の組成、税申告・登記などの相続手続きをはじめ、保険・不動産・建築など、資産に関わる問題の解決、見直し、活用、運用など、幅広くアドバイスと対策支援を行い、部分的解決ではなく総合的解決へと導く、相続・事業承継に特化したコンサルタントとして活動。年間10億円以上の資産を動かす相続・事業承継対策に携わる。 年間100回程度のセミナー講演を行っており、一般向け相続セミナーのほか、相続コンサルタント養成講座を開講。全国の相続に関わる専門家の教育に携わっている。 この他、日本赤十字社、大和リビング、メットライフ生命、オリックス生命、損保ジャパンひまわり生命等、講演実績多数。実績が評価され2024年には新築戸建賃貸投資に関する全国フランチャイズの研修講師として事業参画。2025年には自身が行う相続コンサル事業をフランチャイズ化。 FC本部として自社だけでなく全国の加盟店に所属する相続コンサルタントを育成し、並走して実務支援することで全国の相続相談に対応している。 趣味は、家族旅行とフットサル。2007年に自身が発足した岡山県リーグ所属フットサルチームのスポンサーとして支援している。 (成績:県リーグ優勝数回、岡山県選手権予選優勝1回)

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