【要注意】介護保険制度の改正の内容と注意点をプロが解説

■質問者
すぎむら先生!
相続系のビジネスをやっていると思うのですが
高齢者やそっち系のビジネスで最近注目されているニュースはありますか?
■すぎむら先生
やはり介護系が今は多いですかね。
そういう情報が入ってくるのは
うちの会社でも福祉施設を運営されている企業など業務提携先などがあります。
今、介護保険制度があるじゃないですか。
介護保険制度がだいたい1割負担とかで
利用者などが使ったりしているのですがそれが今後
2割負担になる人が増えるというのを小耳に挟んでいる感じです。

■質問者
介護保険制度では100万円だったら10万円負担で
100万円分の介護が受けられるという制度ですか?
■すぎむら先生
そうですね。
これが今度1割から2割に増えるのではないかと。
1割負担で良かった人が2割負担になるって倍ではないですか。
倍の負担額になったら払えるかどうか…
今まで通りのサービスを受けられなくなる人が出てきちゃうのですね。
そうすると施設側としては利用者に使ってもらわないといけない人が使えない状態になって
消化不良ということもあるでしょうしそれからサービスを受けたくても受けられない。
そしたら利用する人が減ってしまう
本当はどんどん受けてあげないといけないところが
それができなくなると施設の方も安売りするわけにもいかないし
そういう介護保険制度での事業なのでなかなか皆苦労するという状況になりそうだなと思っています。
■質問者
なるほど。
相続ビジネスとしてはチャンスになるのですか?
■すぎむら先生
ケースバイケースだと思うのですが
例えばそれで相談というのは増えますよね。

相続絡みの不安というものは介護も含め
今こうやって制度が変わったりマイナス要素が発表されるごとに
そうやって不安になる人が出てきて相談に来る人は確実に増えるでしょう。
その時にやはり僕ら相談を受けてあげる役割としては
集客という意味では相談しに来る人たちは増えるわけだから
当然そうやって相談できるよとしていたらどんどん紹介は来るのではないかなと思います。
■質問者
マイナス要素というのはこういう相続系の業界にとっては
むしろ相談が増える契機になるかなとそうですね。
■すぎむら先生
集客のキッカケとしては本当に増える一方だと思うので
毎年相談が増えていってもさばききれないぐらいの相談が来るようになるわけです。
そこで的確にちゃんと話を聞いてあげて
その人の状況などをしっかり分析して話をして
聞いていってあげた上でどうしたいかというところが
本業につながったりあるいは何か紹介につながったりするわけなので
消費者にとってはマイナスなことでも僕らのこのにとっては
広告費をかけなくても相談はちゃんと取れるわけだからプラスなのかなという感じですね。

大事なのはそうやって多分野のことを情報収集することです。
そういったことを知って早めに制度が改正されたと知っていくのが大事ですよね。
それを知っていることでそうやって問題提起など
相談を受けられる場所にはなるわけなので
そういうことをちゃんと自分でやっていかないといけないのですが
情報収集が面倒くさいですよね。
それを組織でやっていくとやはり情報が早くなります。
自分たちにプラスな情報を組織で収集して
それを研修できるような体制が必要だと思います。

【コラム著者のご紹介】
岡山生まれ。26歳で生損保の保険代理店「デザインライフ」を設立し、その後相続に関することで悩み苦しむ人を救うべく2015年から相続コンサルタント事業開始。 現在は、年間約500件の相続相談に対応し、遺言・信託などの法律文書の組成、税申告・登記などの相続手続きをはじめ、保険・不動産・建築など、資産に関わる問題の解決、見直し、活用、運用など、幅広くアドバイスと対策支援を行い、部分的解決ではなく総合的解決へと導く、相続・事業承継に特化したコンサルタントとして活動。年間10億円以上の資産を動かす相続・事業承継対策に携わる。 年間100回程度のセミナー講演を行っており、一般向け相続セミナーのほか、相続コンサルタント養成講座を開講。全国の相続に関わる専門家の教育に携わっている。 この他、日本赤十字社、大和リビング、メットライフ生命、オリックス生命、損保ジャパンひまわり生命等、講演実績多数。実績が評価され2024年には新築戸建賃貸投資に関する全国フランチャイズの研修講師として事業参画。2025年には自身が行う相続コンサル事業をフランチャイズ化。 FC本部として自社だけでなく全国の加盟店に所属する相続コンサルタントを育成し、並走して実務支援することで全国の相続相談に対応している。 趣味は、家族旅行とフットサル。2007年に自身が発足した岡山県リーグ所属フットサルチームのスポンサーとして支援している。 (成績:県リーグ優勝数回、岡山県選手権予選優勝1回)