相続ビジネスと最も相性がいい業種ランキング
すぎむら先生、相続系の周りの市場がかなり儲かっているというか、熱いみたいなことを聞いたんですけども、これって本当なんですか?
■すぎむら先生本当です。
■質問者市場の規模感みたいなところで言うと、どれくらいになるんですか?
■すぎむら先生規模感で言うと、毎年160万人の方が亡くなっています。
つまり160万回の相続手続きが発生していて、動いている財産はざっと毎年50兆円規模です。50兆円。
すごいですね。
今後10年、20年くらいは安泰というか、まだまだ熱い業界なんですか?
そうですね。
今でさえ3人に1人が高齢者と言われる時代ですが、向こう20年近くは高齢者の方が増え続けます。
亡くなる方の数もさらに増えていくでしょう。
認知症、脳血管疾患、高齢者の介護など、いろんな目線で課題が生まれます。
それを解消するためには対価をもらってサービスを提供することになりますから、これだけマーケットにチャンスが生まれていて儲からないのは嘘だと思いますよ。
ただ、今後は競争も出てくるでしょうね。
■質問者この相続ビジネスと相性がいい「熱い業種」をランキングにするとしたら、どうなりますか?
■すぎむら先生個人的な実体験も含めて言うなら、第3位は「保険代理店」です。
私は最初、保険屋さんからスタートしています。
なぜ保険代理店が3位なんですか?
■すぎむら先生相続ってとにかく「キャッシュ(現金)」が必要なんですよ。
生前の介護のタイミングや、亡くなったタイミングなど、要所要所で必要になります。
生命保険はそこへ非常に柔軟に対応できます。
例えば、生前に介護が必要になれば介護給付金を非課税で受け取ってキャッシュを増やせます。
亡くなったタイミングであれば、保険金は遺産分割協議の対象外なので、指定された受取人がすぐに現金を受け取れます。
それを相続税の納税資金にしたり、きょうだい間の取り分のバランスを取る代償金(だいしょうきん)にしたりと、資産の有無に関わらず提案がしやすい。
親和性が抜群に高いので3位です。
なるほど。では、第2位は何ですか?
■すぎむら先生第2位は「宅建業者(不動産業)」です。
「遠方にあって維持管理できない」
「もう管理したくない」
「現金化してきょうだいで分けたい」という不動産が、160万回の相続のなかで一定数必ず出てきます。
財産が移転していくタイミングで不動産業者は絶対に必要とされます。
仕事として必然的に呼ばれる人たちなので、ここも非常に親和性が高くて熱いです。
そして、第1位はどこになるんでしょうか?
■すぎむら先生第1位は、圧倒的に「工務店(建築業)」です。
■質問者えっ、相続と工務店ですか?ちょっと意外な感じがします。
■すぎむら先生よく意外だと言われます。
私が工務店向けの団体に呼ばれて講演すると驚かれるのですが、なぜ1位かというと「マネタイズポイントが他の業種に比べて圧倒的に広い」からです。
空き家の問題があれば、解体、建て替え、リフォーム、修繕、耐震工事など、あらゆる目線で提案ができます。
もし地主さんの資産であれば、老朽化したアパートの大規模修繕や新築の提案もできますよね。
これらは2位や3位の業種に比べて動く金額が桁違いに大きいです。
利益率が圧倒的に高くて「一発がデカい」世界なんです。
工務店さんはこの大きなチャンスを取りにいくべきなのですが、意外とこうした相続相談に慣れていない部分があります。
だからこそ、ここをしっかりできるようになれば、毎年増え続ける需要を独占できる大チャンスになります。
保険、不動産、工務店。
一般的には相続というと弁護士や税理士のイメージが強いですが、実はそうではないんですね。
なんとなく士業のフィールドだと思われがちですが、相続は「資産のフィールド」なんですよ。
資産のことが解決できなければ、いくら書面(遺言書など)を作ったって解決になりません。
もちろん士業の先生たちも必要なので4位や5位には入ってきますが、1位〜3位は絶対に資産を動かせる会社です。
お客さんとしても、まずは資産の悩みを消化できる人に相談したいはずですからね。
■質問者すぎむら先生のところでは相続コンサントのフランチャイズ事業もやっていますよね。
この1位〜3位の業種の方が相続コンサルを本業に掛け合わせたら、めちゃくちゃ美味しいということですか?
めちゃくちゃ美味しいと思います。
自社の本業に直結する事業ですからね。
ただ、相続相談をビジネスとしてやる上で注意が必要なのは、「本業に繋がらない相談」の時です。
ビジネスモデルがしっかりしていないと、相談に乗ってお客さんには喜ばれたけど、本業の工事や契約に繋がらなくて1円も稼げなかった、となって息が続かなくなります。
ですから、本業外でもしっかりとマネタイズができる事業モデルをちゃんとコピーして、ベースを作ってやることが大事です。
私たちのフランチャイズでは、販促ツール、チラシ、システムといった営業支援はもちろん、最近は遺言書などをAIで作れちゃう仕組みなども自社開発して提供しています。
専門知識に苦手意識があっても、システムやAIがサポートしますから、どんどん飛び込んでもらえたら全然できるようになりますよ。

岡山生まれ。26歳で生損保の保険代理店「デザインライフ」を設立し、その後相続に関することで悩み苦しむ人を救うべく2015年から相続コンサルタント事業開始。 現在は、年間約500件の相続相談に対応し、遺言・信託などの法律文書の組成、税申告・登記などの相続手続きをはじめ、保険・不動産・建築など、資産に関わる問題の解決、見直し、活用、運用など、幅広くアドバイスと対策支援を行い、部分的解決ではなく総合的解決へと導く、相続・事業承継に特化したコンサルタントとして活動。年間10億円以上の資産を動かす相続・事業承継対策に携わる。 年間100回程度のセミナー講演を行っており、一般向け相続セミナーのほか、相続コンサルタント養成講座を開講。全国の相続に関わる専門家の教育に携わっている。 この他、日本赤十字社、大和リビング、メットライフ生命、オリックス生命、損保ジャパンひまわり生命等、講演実績多数。実績が評価され2024年には新築戸建賃貸投資に関する全国フランチャイズの研修講師として事業参画。2025年には自身が行う相続コンサル事業をフランチャイズ化。 FC本部として自社だけでなく全国の加盟店に所属する相続コンサルタントを育成し、並走して実務支援することで全国の相続相談に対応している。 趣味は、家族旅行とフットサル。2007年に自身が発足した岡山県リーグ所属フットサルチームのスポンサーとして支援している。 (成績:県リーグ優勝数回、岡山県選手権予選優勝1回)
