不動産・保険・建築・士業…各業界の視点で読む、相続のリアルとビジネスの可能性
相続実務コラム

単価2,000万円もザラ。富裕層の財布の紐が緩む「相続対策」のプロが語るセールス心理学


■質問者
杉村先生は相続コンサルティング事業で富裕層のお客様を多く抱えていらっしゃいます。
富裕層がどのような考えで契約を決断されるのかお聞きしたいです。
富裕層の方が興味を持つ話のネタなどはありますか?

■すぎむら先生
富裕層の方は金融資産のみを保有しているケースは珍しいです。
大抵は不動産や自社株を所有している傾向にあります。
税金も気にされますがそれ以上に資産の分割方法で悩まれています。
誰に何をどれくらい相続させるべきかという人間模様が背景にあります。
過去の思いや特定の子どもへの配慮など心情に寄り添い話を聞くことが出発点です。

■質問者
単なる金銭的な得得情報よりも人間味のある相談からの方が心を開いてくれるのですね。

■すぎむら先生
お金だけであれば単純に等分すれば終わる話です。
特定の子どもに多く残したい場合は保険金などを活用する手法もあります。
また実家を誰が継ぐかという問題もあります。
富裕層は複数の資産を所有しているため振り分けの妥当性を懸念されます。

不動産は場所や築年数、収益性など個別性が非常に強く複雑な資産です。
子どもたちの居住地も含めて誰が相続すべきか、会社経営や従業員への影響も考慮しなければなりません。
財産の種類が増えるほど悩みも増えるため、まずは話を丁寧に聞くことが重要です。
我々がそこを重視して話をすることで提供価値が高まっていきます。
資産があるほど分割への問題提起や対策案の提案が信頼に繋がります。

■質問者
相続コンサルティングとして1案件で最大どれほどの収益になりますか?

■すぎむら先生
不動産売買が絡む場合、例えば3億円の物件であれば仲介手数料は900万円です。
それ以外のコンサル報酬も含めると1案件で2000万円以上になるケースもあります。
1案件で単価2000万円という例は決して珍しくありません。

【コラム著者のご紹介】

岡山生まれ。26歳で生損保の保険代理店「デザインライフ」を設立し、その後相続に関することで悩み苦しむ人を救うべく2015年から相続コンサルタント事業開始。 現在は、年間約500件の相続相談に対応し、遺言・信託などの法律文書の組成、税申告・登記などの相続手続きをはじめ、保険・不動産・建築など、資産に関わる問題の解決、見直し、活用、運用など、幅広くアドバイスと対策支援を行い、部分的解決ではなく総合的解決へと導く、相続・事業承継に特化したコンサルタントとして活動。年間10億円以上の資産を動かす相続・事業承継対策に携わる。 年間100回程度のセミナー講演を行っており、一般向け相続セミナーのほか、相続コンサルタント養成講座を開講。全国の相続に関わる専門家の教育に携わっている。 この他、日本赤十字社、大和リビング、メットライフ生命、オリックス生命、損保ジャパンひまわり生命等、講演実績多数。実績が評価され2024年には新築戸建賃貸投資に関する全国フランチャイズの研修講師として事業参画。2025年には自身が行う相続コンサル事業をフランチャイズ化。 FC本部として自社だけでなく全国の加盟店に所属する相続コンサルタントを育成し、並走して実務支援することで全国の相続相談に対応している。 趣味は、家族旅行とフットサル。2007年に自身が発足した岡山県リーグ所属フットサルチームのスポンサーとして支援している。 (成績:県リーグ優勝数回、岡山県選手権予選優勝1回)

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