不動産・保険・建築・士業…各業界の視点で読む、相続のリアルとビジネスの可能性
相続実務コラム

【※重要】相続コンサルに必要なスキルとは!?


■質問者
相続コンサルタントというのは国家資格のような明確な資格制度があるのでしょうか?

■すぎむら先生
相続コンサルタントは国家資格ではなく名称に独占的な制限もありません。
建築家などと同様に一般的な呼び名であり名乗ることで活動できる職種です。

実際にファイナンシャルプランナーや
保険代理店の方々が名刺に記載しているケースも多く見られます。

相続財産の約50パーセントは不動産が占めていますが
士業の方々にとって不動産実務は収益化しにくい分野です。

士業の業務は特定の登記や申告などの手続きに限定されており
それ以外で収益を上げることが難しい側面もあります。

そのため幅広い出口戦略を持つ工務店が相談窓口に立つことは非常に合理的です。
工務店であれば修繕やリフォームおよび解体や建て替えといった実務を通じて多角的な収益化が可能です。
受注に繋がりやすい立場にある工務店こそが相続の総合窓口になるべきだと考えています。

■質問者
相続コンサルタントは色んな人と連携して実務を行うイメージですか?

■すぎむら先生
はい、そうですね。
コンサルタントがすべての実務を一人で行うのは不可能です。

コンサルタントの役割は相談者の現状をヒアリングして
問題を明確にし本人の意向を抽出することにあります。

抽出された意向に基づき専門的な手続きが必要な場面で
適切な士業へとつないでいく司令塔のような立ち位置です。

不動産の売買や建築および解体といった実務については工務店が自社で対応します。

たとえ自社の実務に直接繋がらなかったとしても
コンサルタントとして独立した事業モデルを構築しておくことが大切です。

そうすることで相談者に寄り添う時間を確保しながら適切にマネタイズを行うことが可能になります。
士業と協力体制を築き断片的ではない総合的な解決へと導くのがコンサルタントの本質です。

■質問者
工務店の中でどのような人がコンサルタントに向いていますか?
必要なスキルはありますか?

■すぎむら先生
社長や幹部および営業担当者がブランディングを兼ねて取り組むのが非常にポジティブな形です。
求められるのは高度な知識よりも、相手の話に寄り添って耳を傾けられるコミュニケーション能力です。

注文住宅の営業などで日頃から顧客のニーズや事情を汲み取る業務に慣れている方には非常に親和性があります。
日常会話の中で不意に出る相続の悩みや愚痴をしっかりと受け止め的確にヒアリングを行うことが重要です。
そうした細かな相談から課題を見つけ出し解決策を提示できる人こそが相続コンサルタントと呼べるでしょう。

【コラム著者のご紹介】

岡山生まれ。26歳で生損保の保険代理店「デザインライフ」を設立し、その後相続に関することで悩み苦しむ人を救うべく2015年から相続コンサルタント事業開始。 現在は、年間約500件の相続相談に対応し、遺言・信託などの法律文書の組成、税申告・登記などの相続手続きをはじめ、保険・不動産・建築など、資産に関わる問題の解決、見直し、活用、運用など、幅広くアドバイスと対策支援を行い、部分的解決ではなく総合的解決へと導く、相続・事業承継に特化したコンサルタントとして活動。年間10億円以上の資産を動かす相続・事業承継対策に携わる。 年間100回程度のセミナー講演を行っており、一般向け相続セミナーのほか、相続コンサルタント養成講座を開講。全国の相続に関わる専門家の教育に携わっている。 この他、日本赤十字社、大和リビング、メットライフ生命、オリックス生命、損保ジャパンひまわり生命等、講演実績多数。実績が評価され2024年には新築戸建賃貸投資に関する全国フランチャイズの研修講師として事業参画。2025年には自身が行う相続コンサル事業をフランチャイズ化。 FC本部として自社だけでなく全国の加盟店に所属する相続コンサルタントを育成し、並走して実務支援することで全国の相続相談に対応している。 趣味は、家族旅行とフットサル。2007年に自身が発足した岡山県リーグ所属フットサルチームのスポンサーとして支援している。 (成績:県リーグ優勝数回、岡山県選手権予選優勝1回)

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